艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700アメリカ海軍航空母艦「CV-63 キティホーク」を製作中です。

まずは艦載機から製作を開始しました。これはキットに付属している艦載機ランナーの全景で、クリアー成形を活かし、今回はキャノピーを塗り残してガラス表現をおこないます。

まずは、哨戒ヘリコプターの「SH-60 シーホーク」から製作を開始します。パーツ構成は胴体を含めて5パーツとなっており、水平尾翼を斜めに降ろした状態に設定できるなど、1/700としてはなかなか良い仕上がりです。

なお、機首から胴体上面にかけてはパーティングラインが少々目立っておりましたので、カンナ掛けとサンディングで整えました。

組み立てを終えた、SH-60×4機。キャノピーのモールドなどはありませんので、塗装後に描き込むかたちとなります。

続いてはF/A-18C、通称「レガシィホーネット」です。この機は主翼の先端が別パーツとなっており、折り畳んだ状態がデフォルトで設定されていましたので、指示通りに組みました。

機数は計12機です。古いキットではありますが、ドロップタンクも付属し、翼も薄く成形されるなど、現在の目で見てもかなり優秀なバランスに仕上がりました。

最後はF-14トムキャットです。トランぺッター系のF-14が、展開&収納状態の2種の主翼をセットにしているのに対し、フジミ版は全て収納状態で一体成型されています。脚が少し長めですが、機体のフォルムは良好です。

ただし、このF-14は甲板に置くと(重量バランスの関係で)しりもちをついてしまいますので、お客さまとご相談の結果、艦載機は飛行甲板に接着固定することに決まりました。

無事に組み立てを終えた「F-14 トムキャット」×8機。1機あたりのパーツ数は計8個ということで、大戦期と比較してかなり多い印象です。

これで、キティホークに搭載する24機の艦載機群が組み上がりました。やはり、米空母は戦闘機を配備することで華やかさが増す印象です。

エッチングなどの追加パーツなしでの製作とはいえ、1機1機のパーツ数が多いこともあって、ゲート処理や接着にはそれなりに気を使いました。また、クリアー成形のパーツは一度なくすると捜索が難しくなりがちなので、その点にも注意です。