艦船模型製作代行のご依頼を頂き、アオシマの1/350重巡洋艦「鳥海」の製作を開始しました。本日は、キットおよび主要パーツをご紹介します。
アオシマ、アイアンクラッドシリーズの1/350重巡洋艦「鳥海」は、1942年時と1944年時の2種が発売されていますが、今回の製作代行でお客さまからお持ち込みいただいたのは1942年版です。また、1/350の鳥海2011年にリテイク版が発売されましたが、このキットはリテイク前の初期ロットのものです。
ディテールアップには、純正エッチングパーツを2種使用します。まずは当時、キットと同時発売となった「重巡洋艦 鳥海専用エッチングパーツ」で、艦橋窓枠や艦載機の射出機、クレーン、ダビットなどがセットされています。
そして、手すり類には高雄型共通で用意された「重巡洋艦 高雄型 共通手摺りエッチングパーツ」を使用します。ラッタルは含まれていないので、それらについては汎用パーツで補填する予定です。
また、キットに付属している機銃は少々大味ですので（エッチングパーツによるディテールアップ箇所とのバランスを取るために）ファインモールドのナノドレッドシリーズのWA6「1/350 九六式25mm連装機銃」に交換します。
艦橋周りも、キットのまま組むと観測機器類が省略されていて実感を欠くので、ファインモールドのWZ3「測距儀・双眼鏡セット」を用意しました。
あとはディスプレイですが、アクリルケースへの固定金具も兼ねて、アドラーズネストの「金属飾り脚M」を使用します。1/350の重巡は全長がかなりあるため「Mサイズを使うか？」「Lサイズを使うか？」の判断が難しいのですが、Lサイズだと（船底の断面形状の関係で）浮きが目立ってしまうため、今回はMサイズをチョイスしました。
また、製作用のツールとして、リノリウム部の塗り分けにモデルファクトリーハイギヤードの「1/350重巡洋艦 高雄用甲板塗装用マスキング」を使用します。このシートは基本的には鳥海用ではありませんが、艦首尾の最上甲板などの広い面積に使用可能です。
こちらは作業台として使用するアクリル台座。この台座は1/700艦船模型だけでなく、1/350のフルハルキットの製作にも役立ちます。（使用方法は製作記事の中でご紹介します）
アオシマの1/350高雄型重巡洋艦は少々クセが強いキットではあるのですが、丁寧に完成させれば模型映え抜群の勇姿を楽しめます。特に「鳥海」は、艦橋の小型化やバルジの追加がなされないまま開戦を迎えたため「最も頭でっかちだった時代の高雄型のイメージ」を色濃く残した魅力的な重巡ですので、ぜひ製作記をお楽しみください。
