艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700巡洋戦艦「フッド」を製作中です。製作記の第二回目は、豪華版キット以外の追加パーツと、キットの大量のランナーの管理方法などをご紹介します。
1/700巡洋戦艦「フッド」追加パーツ紹介

今回のフライホーク1/700巡洋戦艦「フッド」の製作におきましては、お客さまから大量のディテールアップパーツをお持ち込みいただきました。最初にご紹介するのは、フライホーク純正の木製甲板です。

続いて、フライホークキット対応のシップヤードワークスのスーパーディテールアップセット。このセットは、軽4枚のエッチングと木製甲板、真鍮挽物パーツ、レジンパーツが封入された豪華セットで、フライホーク豪華版の付属パーツと併せて不足部分を補うために使用して参ります。

他にも多くのディテールアップセットをご用意いただいておりますが、ここからは他社キットの対応品(品番FH70020)になります。このパーツセットはフライホーク製ですが、フライホークキット用ではなく、トランぺッターキットに対応したものです。

続いてはボイジャーモデルのセット(品番VN70002)。フッドは1/700でも複数のメーカーから発売されていますが、このスーパーディテールセットはタミヤキット対応です。

こちらもタミヤキット対応品で、ファイブスターモデルのスーパーディテールセット(品番:FS700111)です。こうしてメーカーごとに複数のパーツセットが発売されている点からも、フッドの人気の高さが伺えます。

最後はアイラブキットの「フッド」。こちらはフルキットの体裁で発売されているもので、内容的にはトランぺッターのキットにポントスのパーツを追加したセットになります。
今回は多くのパーツセットを用意しておりますが(メーカー非対応のものが多いことから)基本的にはフライホークの豪華版キット付属のディテールアップパーツと別売り木製甲板、そしてシップヤードワークスのスーパーディテールセットの3セットをメインに、ディテールアップを進めます。
1/700巡洋戦艦「フッド」キットパーツの管理

ここからは、製作準備の様子をご紹介します。海外メーカーのキットは離型剤の油分が強く付着していることが多いので、まずはファインモールドのご機嫌クリーナーで処理しました。このクリーナーは、吹き付けて水で濯ぐだけですので、細かいパーツなどを擦り洗いして破損するリスクもなく、重宝しております。

それにしても、計40枚を越えるランナーの管理は容易ではありません。脱脂を終えたからと言って、ただ箱に戻すだけでは必要なランナーを見つけるにも苦労するので――、

小さなランナーは小袋にしまい込んで、ランナー番号を記載しました。こうしておくだけで、必要な時に必要な袋を手元に揃えることができるので、製作の能率は各段にアップします。

続いて、大きいランナーにはテープを巻き付けてタグを作り、ランナー番号を記入しておくと、視認性が上がって便利です。

今回はキット、ディテールアップパーツ共に部品点数が膨大ですので、下準備を丁重に進めました。次回からは、船体の製作をご紹介します。