本日から、現在製作ご依頼中の作品の製作工程をご紹介します。
普段、製作している艦船模型などのプラモデルやガレージキット製作とは異なり、今回はどちらかというと建築模型などの産業模型のカテゴリーでのご依頼品です。
「すずらん館45周年記念企画」による、ジオラマ製作

今回の製作ご依頼は、関西学研都市センター様からのご依頼で、これまで、当工房「モデルファクトリーハイギヤードの」の個展や「奈良模型愛好会」の定例展示会でお世話になっている商業施設「サンタウンプラザ すずらん館」を中心に据えた周辺地区のジオラマ模型になります。

ちなみに私、スケールモデルのプロモデラーになる前は、建築模型職人として大阪の産業模型製作会社に勤務していました。この写真は当時の作品で、主にプラント工場などの(見学ラインなどに展示される)景観&内部構造の紹介模型をメインに担当していました。
今回の製作は当時のスキルを活かしたもので、普段お世話になっている高の原地域への地域振興にも貢献させていただく、非常に光栄な機会となりました。
製作範囲の選定と完成イメージ

製作範囲は、今年で開業45周年を迎える商業施設「サンタウンプラザ すずらん館」から、近鉄「高の原(たかのはら)」駅にかけての区域です。
写真右側の近鉄京都線に対して中央部の道路が1段上がったレベルにあり、更に左側の「イオンモール高の原(こすもす館)」「サンタウンプラザ すすらん館」にかけて、階段状に地表レベルが上がるという地形になっています。

資料として作成した完成イメージ(初期案)がこちら。地表が最も高い「サンタウンプラザ すずらん館」から、地表レベルが最も下がる近鉄線方向を見た様子です。関西学研都市センター側との調整で、最終的にはもう少し製作範囲が広がりました。

最終的に確定した製作範囲を線画抽出した全体像。600×600mmのサイズにこの情景を収めるため、縮尺は約1/500に決まりました。主要な建築物の製作数はおよそ7棟となります。(各施設に付属する小さな建築物やカフェ、GSなども含めるともう少し多めです)

600×600mmのサイズ感は、スマホと比較すると、だいたいこれくらいのサイズです。建築物は概ねプラ板スクラッチになりますが、メインとなる「すずらん館」は全長200mmを越え、1/700港湾ジオラマなどではほとんど作る機会がないレベルのボリューム感になります。

台座は30mm厚のパイン集成材と3mmABS板で製作。700m高のテーブルに配置すると、このような高さになります。
(5歳児程度の身長でも見やすい高さです)

建築模型製作会社に勤務していた頃は、CAD+レーザー加工、旋盤、立体彫刻機、フライス盤などの各種工作機械を使用していましたが、今回は全て手作りになりますので、敢えてそこを活かした作風と製作記の掲載を目指していこうと思います。
感覚的には「会社員として製作していた工業的産業模型」と、「趣味で製作していた港湾ジオラマ」の中間イメージになりますが、製作対象が「日頃、家族ぐるみでお世話になっている街」ということで、非常に高いモチベーションで臨んでいます。


