ストック記事として、プライベートで製作していたAFV作品、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の製作記をご紹介しております。
砲塔、車体の組み立てとディテールアップが8割がた完了したところで、いよいよ足回りの仕上げに入ります。
これはブレーキディスク&キャリパーとアップライト、油気圧サスペンションのパーツ全景で、8輪ディスク&8輪独立懸架ならではの圧倒的物量を感じます。
アップライトを組み立てたら前4輪にタイロッドを組み込み、前後パネルを取り付けて足回りは完成となります。
アップライトを組み込む際には、アライメントや車高に狂いがないかをしっかりとチェックし、必要な箇所は微調整をおこないました。この複雑なメカニズムは、男心に刺さります。
キットにはゴムタイヤが付属していますが、形状が整いすぎている点と塗装が不便な点が気になりましたので、今回はHMAの1/35「16式機動戦闘車 自重変形タイヤ&マズルセット」を使用しました。
このパーツは3Dプリント製品で、トレッド面が自重でつぶれ、沈み込んでいる点をリアルに再現しています。トレッド面は少し荒れていたので、積層痕はサンディングで落とし、欠けている部分は液状瞬間接着剤で埋めました。
ホイールはキットの物を使用します。ゴムタイヤの様に伸ばしてはめ込むことができないため、裏側は開口部が大きく取られており、その開口部を埋めるためのリング状のパーツをはめ込みます。(写真右上)
これで、塗装前の処理が概ね完了しました。まだまだ細かいパーツの取り付けは残していますが、次回からは塗装に進みます。
3Dプリント製品のディテールアップパーツと聞くと「組み立て要らずでラクちん」というイメージもありますが、これだけ大きな一体パーツとなるとサポートも多く、積層痕のサンディングやピンホール埋めなど、意外と手間がかかります。16MCV用の自重変形タイヤは数社から発売されていますが、HMAの製品はホイールにキットパーツを流用する構成になっており、分割部を塗り分けに利用できる点がメリットです。(次回は展示会情報をお知らせします)