「奈良模型愛好会 秋展」無事終了のお知らせ
今月21~22日にかけて開催された「奈良模型愛好会 秋展2024」が無事に終了しました。会期中は、多くのお客さまにご来場いただき、まことにありがとうございました。
奈良模型愛好会におきましては、これからも毎年、春と秋の2回、定例展示会の開催を予定しておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
では今回も、ストック記事として用意しておりました、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の製作記をご紹介します。
下地とプライマー処理を兼ねて、まずはガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を全体に吹きました。ここまではプラ、真鍮、アルミ、3Dプリント、パテなどの様々なテクスチャが混在していましたが、これでようやくひとつのシルエットとして纏まりました。
下回りの塗装は個体差があるようで、実車ではホイールハウス内にも迷彩塗装が施されている車両もあれば、OD色が残されている個体もあります。ここでは「第3偵察戦闘大隊」の車両にならって、タミヤカラーラッカー塗料のOD色で仕上げました。
下回りをマスキングし、続いては上面塗装に進みます。
上面色にも、タミヤカラーラッカー塗料を使用しました。これは一色目の「濃緑色」を吹いた様子で、単色塗装だと、どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂います。
2色目の「茶色」のマスキングには「ブル・タック」を使用しました。これは、本来はポスターやメモ、写真などを貼り付けておくための粘着ラバーで、ボカしを入れたマスキングに便利な一品です。
ブルタックは平板状ですので、練り消しのように丸めて貼り付けます。
ブルタックを迷彩塗装の境界に貼り付けた様子。あまり強く押し付けると、先に取り付けたフックやレバーのエッチングを壊してしまう可能性もあるので、加減が重要になります。
「濃緑色」を残す部分をテープでマスキングし、2色目の「茶色」を塗り重ねます。
下面色の「OD色」と、上面の「濃緑色」「茶色」の2色迷彩が完了した様子。多少の吹込みは避けられないので、のちほどエアブラシの細吹きで修正しました。
タミヤラッカーの陸自迷彩色は、Mr.カラーの陸自迷彩色と比較して、いくぶん明るく鮮やかな印象です。
「どちらが正確か?」という議論を目にすることがありますが、実際の陸自車両は、塗装時期の違いによる色褪せや、塗装方法(吹き付けor刷毛塗り)の違いなどによる個体差も大きいため、個人的には「どちらも正解」という印象を持っています。