艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、1/350戦艦「大和」が完成しました。
今回は完成写真紹介の後編として、左舷側のディテールをメインにご紹介します。
記事の最後では製作記各ページへのリンクをまとめました。
木製甲板にはタミヤの純正品を使用
1/350戦艦「大和」、左舷からの見上げアングル。
戦艦ですので、右舷も左舷も形状にそれほど違いはないのですが、今回は前回ご紹介できなかったアングルやディテールをメインに掲載しております。
第一主砲塔から第一副砲塔にかけての前甲板付近。
木製甲板にはタミヤの純正品を使用し、ワトコオイルによるオイルフィニッシュ処理を施しました。
単装機銃ブルワークは、Genuine modelのレジンパーツです。
前部艦橋の様子
前部艦橋の見上げアングル。
- 22号電探はポントスモデルの真鍮挽物パーツ
- で逆探はライオンロア製
- 信号ヤードの速力標はレインボーモデルの汎用エッチング
によるものです。
防空指揮所と15m測距儀＆主砲射撃指揮装置のクローズアップ。
- 測距儀カバーと21号電探はライオンロア製
- ループアンテナにはYXモデルの3Dプリントパーツ
を使用しました。
中央構造物基部の左舷側の様子
中央構造物基部の左舷側の様子。
九四式高射装置はYXモデル製を使用する一方で、機銃射撃指揮装置のシールドには、ライオンロアのエッチングを使用しました。
シールドなし高角砲の操作フラットは、Genuine modelの専用エッチングです。
舷側にもフルディテールアップを施しました。
舷窓やラッタル、舷外電路などのモールドは全て削り落としてエッチングに交換し、係船桁はポントスモデルの真鍮挽物パーツに切り替えました。
舷窓蓋のリベット表現や短艇格納庫の排気ファンなどのディテール感も見どころです。
傾斜マストは、ポントスモデルの真鍮挽物＆レジンパーツを組みました。
このマストは、そのまま組むと体勢が寝すぎてしまうので、その都度、修正を重ねながら形にしました。
また、13号電探は（マスト本体とは逆に）前傾しがちですので、垂直になるように調整しています。
舵柄信号標は汎用3Dプリントパーツを使用しました。
後部艦橋の様子
後部艦橋から第四主砲塔にかけてのクローズアップ。
10m測距儀は前部艦橋側の15m測距儀と同様のディテールアップを施し、主砲射撃指揮所前部の観測窓やリベット補強板も、ライオンロアのエッチングに切り替えました。
後部第三主砲塔の見下ろしアングル。
上部の増設機銃座にはライオンロアのエッチングを使用し、Genuine modelのレジン製機銃弾薬箱を配しました。
最上甲板外周の手すりは、ポントスモデルのエッチングによるものです。
艦載機と航空作業甲板などの様子
艦載機はタミヤキットに付属のパーツに、レインボーモデルの風防＆カウルフラップetcのエッチングを組み合わせ、プロペラは鎌倉模型工房のプロペラ＆スピナーに切り替えました。
また、零観の翼間ワイヤーやアンテナ線にはメタルリギングを使用しています。
航空作業甲板両脇下部の支柱とハンギングクレーンには、ポントスモデルのエッチングを使用しました。
写真では確認しづらいですが、起重機の制御ハンドルや巻き込み回転機は、YXモデルの3Dプリントパーツに切り替えました。
1/350戦艦「大和」、左舷後部からの完成写真
1/350戦艦「大和」、左舷後部からの見下ろしアングル。当工房では、これまで40隻程度の1/350戦艦「大和」を製作して参りましたが、今回の大和は考えられる限りのディテールアップパーツをつぎ込み、これまでで最も贅沢な仕上がりとなりました。
充実した内容でご依頼をいただいたお客さま心より感謝申し上げます。
当工房「モデルファクトリーハイギヤード」は、今回の「大和」のようなミュージアムモデル仕立ての1/350艦船模型の製作を得意としておりますので、1/350戦艦＆大型空母の製作ご依頼にご興味のございます方は、下記の問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
以上で1/350戦艦「大和」の完成写真の紹介を終わりますが、作品写真を更に大きいサイズで見たいという方は、以下のリンクに拡大写真を掲載しておりますのでぜひタップ（クリック）してご覧くださいませ。
https://nabeck.web.fc2.com/nagasesama002.htm
さいごまでご覧頂き、ありがとうございました。
1/350戦艦『大和』タミヤリニューアル版プレミアムキット製作記まとめ
以下は今回製作した1/350戦艦『大和』タミヤリニューアル版プレミアムキット製作記各記事へのリンク（目次）をまとめたものです。
1/350戦艦『大和』タミヤリニューアル版プレミアムキットのパーツ類をご紹介
製作記の第一回はパーツ類のご紹介です。
対空兵装の製作
最初におこなった対空兵装の製作の様子です。
対空兵装の製作記事のみで全九回あります。
艦載機の製作
戦艦大和の艦載機である「零式観測機」「零式三座水上偵察機」、それぞれの製作記事です。
副座砲の製作
副座砲の製作を前後編にわけてご紹介いたしました。
主砲座の製作
主砲座を製作したときの記事です。
副砲塔の製作
副砲塔の製作の様子です。
前後編にわたってご紹介いたしました。
主砲塔の製作
主砲塔の製作の様子です。
全五回、詳細にご紹介しています。
射出機の製作
射出機の製作をご紹介した記事です。
艦尾クレーンの製作
艦尾クレーンの製作をご紹介した記事です。
装備品の塗装
これまでに製作してきた装備品の塗装をご紹介している記事です。
中央構造物の基部
中央構造物の基部の製作を前後編にわたってご紹介いたしました。
三脚マストの製作
三脚マストの製作記事です。
煙突の製作
煙突の製作記事です。
後部艦橋の製作
後部艦橋の製作記事です。
前部艦橋の製作
前部艦橋の製作記事です。
全編、中編、後編の全三回となっております。
船体の製作
いよいよ船体の製作です。
船底部の製作から始まり、木製甲板の貼り付けまでおこないます。
全五回です。
甲板小物類取り付けなど
残りの箇所の製作をおこなっていきます。
具体的には
- 甲板小物類取り付け
- 中央構造物のネジ止め固定
- 艦首錨甲板
- 艦尾航空作業甲板
- 係留作業甲板
の製作です。
甲板小物類取り付け、中央構造物のネジ止め固定
甲板小物類取り付け、中央構造物のネジ止め固定をおこなっている製作記事は以下です。
艦首錨甲板、艦尾航空作業甲板、係留作業甲板
艦首錨甲板、艦尾航空作業甲板、係留作業甲板の製作をおこなっているのは以下の記事です。
最終的な仕上げの様子
最終的な仕上げをおこない、いよいよ完成となります。
計382枚の工程写真と24枚の完成写真、合計406枚にもおよぶ長大な製作記
今回は、計382枚の工程写真と24枚の完成写真、合計406枚にもおよぶ長大な製作記をご覧いただきまして、まことにありがとうございました。
当工房「モデルファクトリーハイギヤード」は、今回の「大和」のようなミュージアムモデル仕立ての1/350艦船模型の製作を得意としておりますので、1/350戦艦＆大型空母の製作ご依頼にご興味のございます方は、下記の問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
