カーモデルの製作代行品として製作していた、フィニッシャーズ 1/24「ティレル022 ヤマハ」トランスキットの製作記をご紹介しております。
今回も前回に引き続き、ボディの修正処理をご紹介します。カウル後端部は前回のゲート処理のさいに、大きな気泡が見つかったのでいったん完全に開口してから液状瞬間接着剤で幕を張り、続いてゼリー状瞬間接着を持って平滑に均しました。
また、サイドポンツーン後端の断面部もかなり荒れていましたので、液状瞬間接着剤を差して板張りのサンドペーパーで処理しています。
続いてはコクピット下部のパネル取り付けです。ここはレジンの収縮率の問題か? パネルの方がモノコックに対して少々幅広に成形されていました。
パネルの取り付け状態。パテはヒケが出やすいので、合わせ目は全て瞬間接着剤で処理しました。
合わせ目に液状瞬間接着剤を大量に流してクランプで挟み、合わせ目からはみ出した瞬着を硬化剤で強制的に硬化させます。
また、合わせ目処理と並行して、ところどころで寸断されている筋彫りを、スジボリ堂のBMCタガネで彫り直しました。
フロントウイングにも、バリや気泡が多く見つかりましたので、同様に処理しています。フラップは左右の高さがずいぶん違うように見えますが、ここは(後の処理で)段差部分の塗り分け位置をズラすことで、不自然さを解消させました。
また、ノーズ裏側の切り欠きは、ウイングの幅に対してかなり狭かったので、アートナイフで大きく切り込みを入れることで対処しました。
仮組処理の最後は、ヘッドレストの調整です。ここにも分厚いゲートがあり、またカーブも全く合っていなかったので、なるべく自然に沿うように微調整を繰り返しました。
パネルの取付けと合わせ目処理が概ね完了した時点で、黒サフを吹いて全体形を確認します。次回は、ボディの下処理の後編に進みます。
ボディの表面状態が良くないので、色々と修正に手間を採られていますが(なんだかんだ言っても)致命的な反りや捻じれがないのは幸運でした。ウイングもまっすぐ付くことがわかったので、少しは肩の荷が降りた気分です。(次回はCHERRY&ANCHOR入荷情報をお知らせします)