奈良市の商業施設「サンタウンプラザすずらん館」の開業45周年の企画として、近鉄「高の原駅」周辺施設のジオラマ模型を製作中です。

今回は建物塗装の工程の例として、高の原中央病院の塗り分けをご紹介します。先日の展示会とワークショップの段階では、まだ窓などの細かな塗り分けが終わってなかったので、今回は窓の色差しをメインにお伝えします。

まずは東側の棟から。この建物は実物の形状をある程度、省略したものとしておりますので、窓配置のバランスなども形状に合わせて調整しました。まずは高さのバランスを出すために3mm幅のマスキングテープを均一に貼ってから一部を剥がし、等間隔の「空き」を作ります。

続いて、この「空き」の中央部に1mm幅のマスキングテープを縦に貼り、窓枠としました。窓が開いているところと開いていないところなどは、ある程度、実物のレイアウトも参考にしています。

塗り分けが完了した様子。窓がなかった時を思えば、随分と情報量が増えた印象です。

続いて、西側の棟も処理しました。こちらは形状が非常に入り組んでいるため、一切のマスキング作業に加えて、バランスを測るのにも苦労しましたが、最終的にはこの画像の様な状態に落ち着きました。

マスキングテープを剥がすと「いかにも病院らしい雰囲気」に仕上がってくれました。最初は、原色の白ではコントラストが強すぎるのではないか? と思ったものですが、窓が入ったことで、思いのほかバランスが向上しました。

西側と東側の棟を繋げた様子。増設を重ねて現在の形状になった、高の原中央病院の複雑な構造美がうまく表現できたと思います。

高の原中央病院は、今回の建物製作の中で最も時間と労力を必要としましたが、ジオラマの端にある建物は意外と目立つので、情景全体の中でも良いアクセントになってくれました。

製作を開始する前から、この複雑な病院の製作は最大の課題でしたが、メインとなる「すずらん館」のすぐ隣にあるので、バランスを崩さない仕上げにできて安堵しました。次回は植栽の基本部と陸橋&歩道橋などの制作過程をご紹介します。


