自衛隊奈良地本からのご依頼で製作していた、1/35RCタンク「陸上自衛隊 10式戦車」の製作記をご紹介しておりますが、その前に現在参加中のイベントについてのお知らせです。
阪急うめだ本店「ホビーマルシェ大阪2025」に参加中!

本日7月23日より、阪急うめだ本店にて開催される「ホビーマルシェ大阪2025 in 阪急うめだ本店」に参加しております。
28日の会期終了まで、艦船模型作品とカーモデル作品の店舗販売と製作実演で常駐しておりますので、ぜひおいでください。

本日7月23日の展示販売&実演スペースの様子。画像は、渡辺真郎の公式X(旧Twitter)のスクリーンショットです。
イベント詳細は、以下のリンクボタンをクリック!!
1/35 RCタンク「10式戦車」車体とRCメカ組み込み

砲塔の組み立てが終わり、車体の製作に進みます。キットは車体下部がモノコック構造になっており、RC化には最適な頑丈な仕上がりです。まずはサスペンションやフック等を組み込み、続いてリアパネルを取り付けました。

内部メカを組み込む前に塗装を済ませます。その際、内部に塗料が吹き込むとギアやシャフトへの抵抗を増やす可能性があるので、しっかりとマスキングをおこないました。また、転輪のシャフトも同様の理由でマスキングし、塗膜の発生を防止しています。

続いては内部メカを組み込むブラケットを取り付けます。これらは接着ではなく、ビス止めで頑丈に仕上がるように設計されています。

ドライブシャフトは、中央部にギアを組み込み、両端にブラスパイプを被せる構造になっています。ベアリングなどはないので、組み込む前には内部にたっぷりとグリスを充填しておきました。

走行用モーターを取り付けている様子。かつてのリモコン戦車と同じようにモーターは左右で独立しており、それぞれの回転を制御することでスムーズな旋回を可能にしています。

ギアは合計4種が用意されています。中には形状が近い物もあるのですが、リブの数や外径などで識別できるので、事前に小袋などに分けて分類しておくと便利です。写真はギアにシャフトを通している様子で、これらも入念にグリスを塗りこみました。

ドライブシャフトも含めて3種のギアを組み(写真上側)、プラ製ブラケットをしっかりと接着して最後のギアを重ねます(写真上側)
ギアの枚数が多いことに加え、軸を固定する箇所がプラ製になっていることから(動きを少しでもスムーズにするため)グリスをてんこ盛りにしておきました。

ギアを組んだらフタをネジ止めし、ドライブシャフトに駆動輪を取り付けます。このとき、フタをあまり強く締め込み過ぎるとギアの回転が悪くなるので要注意。また、駆動輪の取り付けも、なるべく転輪に対してズレがないように気を付ける必要があり、微調整を何度も繰り返しつつ、安定する箇所を探りました。

続いてはRCメカの組み込みです。このシステムは非常に良く出来ており、基本的に組み立ては必要なく、カプラーオンで結線できる点が嬉しいところです。

内部メカがみっちりと詰め込まれた、タミヤ1/35RCタンク「陸上自衛隊 10式戦車」。カプラーの結線は、逆に組むと操作が反転してしまうので注意が必要ですが、説明書に従って確実に組めば、妙な挙動を起こすこともないので安心です。車体前部のRCユニットと後部の電池ボックスは、置いているだけでは多少不安定でしたので、再剥離可能な両面テープで仮止めしておきました。
電池は単4電池駆動ですが、充電電池よりアルカリ電池の方が安定して動作しますので、エボルタなどの国産品を余裕を持って揃えておくと良いでしょう。(プロポと本体だけで計8本を使用します)

この時点で動作確認をおこなったのですが、履帯の張り具合で走行性能がかなり変わってくることが分かったので、車体側のアイドラ―と、プロポ側のトリムの調整を繰り替えつつ、安定する箇所を探りました。
付属のゴム製履帯には個体差が少しありましたので、最終的には左右でテンションの掛け方にも多少に差異をつけています。