艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/350スケールの海上自衛隊潜水艦「SS-501 そうりゅう」を製作中です。

今回はデカール貼りと仕上げの作業の様子をご紹介します。キットのデカールは「そうりゅう」「うんりゅう」「はくりゅう」「けんりゅう」「ずいりゅう」「こくりゅう」「じんりゅう」「せきりゅう」「せいりゅう」「しょうりゅう」「おうりゅう」「とうりゅう」までの全12隻分の艦名を再現可能ですが、今回は艦名と艦番号を省略をご指定いただきましたので、吃水線のデカールのみを使用しました。

なお、キットの箱絵のデカール指示には一部、間違いがあり、この点はピットロードの公式サイト( https://pit-road.jp/jb34_inst-errata/ )にも明記されていましたので、指示を書き換えておきました。

水転写デカールの処理には、プラモ向上委員会の「水転写デカール用 デカーリングQuickトレイ」がオススメです。トレイに水を張り、複数のデカールを水に浸してからスポンジプレートを引き上げれば、糊が程よく溶けた状態で残ってくれるので、作業が非常に楽になります。

なお、そうりゅう型潜水艦のように外舷部がタイル状になった船は、デカールの密着性が大切です。デカールをきっちりモールドになじませるには『蒸し綿棒』が便利です。まずは水で湿らせた綿棒を『半田ごて』で加熱し――

蒸気が出るまで温まったら、素早くデカールに押し付け、モールドになじませていきます。

デカールをしっかりと乾燥させたのち、艶消しクリアーを全体に処理してデカールをコーティングし、質感を落ち着かせました。

旗竿は0.3mm径の真鍮線で自作しています。また、旗はデカールだと劣化しやすいので、レーザープリンターで印刷した自作のものを使用しています。

アンテナとスクリューは金属感を残したかったので、個別塗装し、船体の艶消しクリアー処理後に接着しました。

最後は、飾り脚の取り付けです。アドラーズネストの真鍮飾り脚のMサイズのものを研磨剤で研磨し、最後に艶有りクリアーでコーティングして、酸化防止の処理をしました。写真で見比べても、研磨前と研磨後では輝きが段違いです。

最後にアクリルケースの台座に取り付ければ、1/350海上自衛隊潜水艦「SS-501 そうりゅう」は無事完成です。

シンプルながらも機能美に溢れた造形が、潜水艦の魅力です。今回は動画素材を大量に収録しながらの製作&ブログ掲載でしたので(製作環境的には)試行錯誤の連続でしたが、仕上がりはいつもの品質をしっかりと保持できました。次回は完成写真をご紹介しますので、ぜひご覧ください。


