艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/350スケールの海上自衛隊潜水艦「SS-501 そうりゅう」を製作中です。

前回の第一回の製作記では、船体主要部の仮組みまでをご紹介しましたので、今回は台座と飾り脚の取り付けをご紹介します。今回の製作では、お客さまから特注アクリルケースをご要望いただきましたので、この黒いアクリルベースを加工し、市販の金属スタンドを介して取り付けをおこないます。

使用したスタンドは、前回の長門の製作でも使用した、アドラーズネストの「真鍮飾り脚M」です。アドラーズネストの金属パーツは品質が非常に安定して頼れる存在です。

飾り脚のピッチは好みにもよりますが、今回は80mmピッチとしました。私はこれまで、海洋博物館などで多数の展示模型を見てきましたが、飾り脚の間隔には、ある程度の「黄金比の様なものがある」ように感じていて、最も美しいと感じるバランスを追及しています。

なお、そうりゅう型の下面には細長く突き出したキールがあり、この真下にスタンドを取り付けると(浮いている部分が多くなり)少々不自然ですので、キールの一部を削り落とし、飾り脚の上部を埋め込める加工を施しました。

加工後の様子。これで、飾り脚上部と船体の下面が「面で接触する」ことになり、見た目の安定感も増してくれます。キールの裏側にはナットを仕込みますが、そのままでは船体に干渉する箇所がありますので、現物合わせで削り込みました。

続いて、アクリルケースの台座にも、飾り脚の取り付け穴を開口しました。アクリル製の台座は硬度が高いので、プロクソンのフライスマシンをボール盤がわりに使用し、4mm径のドリル穴を貫通させています。

取り付け穴開口後の台座の裏側。ここにボルトを差し込むと、ボルトの頭が飛び出して平置きできなくなるので、四隅にクッションスポンジを貼って嵩上げました。

この状態で飾り脚を取り付けると、なかなかに良いバランスに仕上がりました。船体は未塗装ですが、もともと潜水艦は黒ベースですので、早くも完成のイメージが見えてくるように思います。

底が平らな戦艦や正規空母とは異なり、潜水艦は下面の形状が意外と複雑だったりするので、飾り脚の取り付けには現物合わせの作業が多数発生します。
フルハルモデルとして、纏まりの良い仕上げとするにはセンスも問われるところですが、この、そうりゅう型では船体のサイズ感とケースサイズの余裕感、脚のピッチも含めて美しくまとまってくれたよう思います。


